あるとないとでは大違い! アウトドアライフを快適にしてくれるタープ。
とはいえタープ自体はいまいちなじみがない上に、「ヘキサ」だ「スクリーン」だと種類が多く、ちょっととっつきにくいギアなのもまた確かです。
そんなあなたにピッタリのタープを選ぶためのコツやおすすめタープをご紹介します!
そもそもタープって何?
アウトドアギアの中ではいまいち知名度の低いタープ。「テントがあればいいんじゃない?」などと思われがちですが、テントとタープではその役割が大きく違います。
タープの主な役割は日差しや雨を避けること。
これだけだとテントでいいようですが、テントはあくまで中で眠ることを想定しているため、風や虫を防ぐ横壁があります。
夜間はそれで寒さを防ぐわけですが、昼間はおかげでどうしても熱がこもります。初夏でもかなり暑くなるでしょう。視界もかなり制限されるでしょう。
その点タープは屋根しかないため風が吹き抜けます。視界も開け、内外の行き来も自由なので日中のアクティビティを妨げずに快適な空間を作るわけですね。
単体で使うよりもテントと組み合わせて出入り口を雨から守ったり、テントを寝室、タープの中をリビングとして使うのが一般的です。
タイプ別タープの選び方
冒頭でも少し触れましたが、タープにはいろいろな種類があります。主に見た目から名前がついていますが、それぞれで用途や使い勝手が異なります。
簡単にご説明しましょう。
ヘキサタイプ
ヘキサ、とはラテン語で「6」を表す言葉です。その通り六角形の布を使い、2本(以上)のポールと4本のロープを使って固定します。
構造が単純で慣れると一人でも設営できることとポールなどの重量物が少ないことから、タープの中では最も主流と言えるのがこのヘキサタープです。
そのため種類も多く、ファミリー用の大きなものからソロキャンプ用の小さなものまで各種あり、価格も手ごろです。
スクエア(レクタ)タイプ
レクタとはレクタングル、英語の「長方形」からきた言葉で、四角形のタープです。
設営した姿は家の屋根のような形になります。
ヘキサタイプに比べるとポールの数が6本と多いためかさばり、重くなりがちです。設営も一人では難しいでしょう。
しかし屋根は高い位置になるので開放感があり、居住性は高いです。
設営にロープを使わない自立式のものもあります。運動会などで使う「テント」はこのタイプです。
ウィングタイプ
こちらも四角形ですが、設営の仕方はヘキサタイプに似ており2本のポールと2本のロープで固定します。
小さなヘキサタイプのタープを「ウィングタープ」と呼ぶ場合もあります。
サイズの小ささもあって軽量なためソロキャンプに向いており、バイクや徒歩で運ぶのに適しています。
スクリーンタイプ
タープといえば屋根のみですが、これは例外で壁にあたる垂れ幕(スクリーン)があります。
ぱっと見はテントと変わりないものもあります。
防虫用の網のスクリーンが一般的ですが、雨まで防げるフルクローズタイプもあります。
テントに比べると面積が広いため、チェアやテーブルを展開して広々と過ごすことができます。
その分設営は大掛かりで、結構な大荷物になります。
おすすめタープ8選
それらタープの中から、1人~2人で使うのにちょうどいいものを中心に8種類ほどご紹介します。
タープは性質上、設営に必要なポールやペグが別売りになっているものが多いですので、ご購入の際にはその点にご注意ください。
DOD ムゲンタープ
シンプルな一人用のタープとして使えるのはもちろん、タープの張地をファスナーで連結して拡張することで大人数でのアクティビティにも対応できるという製品です。
見た目より遮光性が高く、一番明るいベージュでも濃い影が落ちるので、夏のアウトドアにもピッタリです。
耐水、耐火性も高いので様々な場面で活躍するでしょう。
(設営に必要なポールは別売りですのでご注意ください)
DOD ライダーズコンフォートタープ
一見複雑な形状ですが、実際はスタンダードなヘキサタープのそれです。メインポールにかける辺にしなるサイドポールを仕込むことで、屋根の頂点が曲線を描くように広がっているのです。
これによって開放感や居住性を高めています。
バイクで運ぶ、つまり一人での使用を前提として作られているため設営も簡単です。
DODらしくデザインもおしゃれですね。
テンマクデザイン ムササビウィング 13ft. Cotton “焚き火”バージョン
「綿100%なんて燃えやすいんじゃないの?」と思われがちですが、厚手の布なので簡単には燃えません。焚き火の火の粉くらいでは穴もあきません。
ただし不燃処理をしているわけではないので真下での焚き火はNGですよ!
防水処理もしていませんが、土砂降りにでも見舞われない限り雨漏りはしません。防水処理を施したものは経年劣化で使えなくなりますがこれにはそれがないため、正しく管理すればいつまでも使える、というメリットになります。
他にない美しい風合いで、他のキャンプサイトに差をつけることができるでしょう。
(ポールやペグといった設営に必要な道具は別売りです! ご注意ください)
スノーピーク ライトタープ ペンタ シールド
ペンタはギリシャ語で「7」、つまり七角形の張地を使っています。
屋根の低い形状は開放感こそありませんが、代わりに風に強いという特性があります。タープは大きく重心も高めなので、強風にあおられると吹き飛んでしまうことがあります。しかしこの形状ならその心配はほとんどありません。
総重量も790gと荷物を増やしたくないソロキャンプにもやさしいタープです。
スノーピーク ライトタープ ポンタ シールド
ペンタと同じく「シールド」と名付けられたシリーズは高い耐水性、遮光性を持つため夏場はもちろん四季を通してタープの下を快適に保ってくれます。
総重量は驚異の700g前後という軽さ。ソロキャンプはもちろん、大人数のキャンプでも予備として持っていけるサイズなのは応用が利きます。
コールマン IL XP ヘキサタープMDX
タープというとカーキやサンドといった地味目のアースカラーが多い中、デニムのパッチワークをデザインしたこのタープは爽やかで、春夏のアウトドアにピッタリです。
コールマンですので肝心の品質についても信頼できます。
設営しやすいクロスポール、夜間にわずかに光って事故を防ぐリフレクター機能付きのロープと至れり尽くせりです。
サイズもゆったりしているので、友達と連れ立ってのオートキャンプにはもってこいですね。
ユニフレーム REVO メッシュウォールM
設営も普通のヘキサタープに吊り下げる形なので、蚊帳部分の内部にポールがなく居住性も良好です。
蚊帳部分を使わなければ通常のヘキサタープとしても使えます。
その構造上、大掛かりな割に総重量も3.3kgと軽いため、気軽に導入できます。
キャプテンスタッグ スーパーライトタープ
運動会や地域のイベントなどで見かける「テント」の姿に一番近いでしょう。
天井が緩い弧を描いているため不意の雨に強く、複雑な構造の割に5.5kgと比較的軽量なのも魅力的です。遮光性も高く、UVカット加工もされています。
まとめ
季節にもよりますが、直射日光にさらされてのアウトドア活動は何かと苦しいものです。そんな時タープは大活躍するでしょう。
キャンプといえばまずテント! と思いがちですが、実際はテントよりもタープのほうが購入の優先順位は高いものです。ひとつあれば充分なテントに対し、タープは一つのキャンプサイトに複数立てることも珍しくないためです。
とりあえずでひとつ、気になるタープを買ってキャンプに出かけましょう! テントはレンタルで大丈夫! 実際に使ってみたり、周りのキャンプサイトを見たりすれば、よりあなたにふさわしいタープが見つかると思いますし、古くなったタープも使い道がなくなるわけではありませんから。