おしゃれな嗜好品「キセル」にハマってみませんか?

禁煙が進む昨今ですが、それでも愛煙家の方は後を絶ちません。
それだけタバコは中毒性のあるものとも言えますし、愛好できる嗜好品であるとも言えます。

今回はそんなタバコの中でも特に嗜好品として嗜まれているキセル(煙管)をご紹介します。

キセルとは?

キセルは日本で発展した喫煙具のひとつです。

刻んだタバコを入れる椀形の部分「火皿」、中央の管「羅宇」、火皿と羅宇をつなぐ「雁首」、口で加える「吸い口」の四つのパーツからできています。

耐久性を持たせるためにほとんどのパーツは金属で作られることが多いです。使われる金属は固定のものではなく、金銀銅、鉄、錫などから作られます。
羅宇だけは少し特殊で、黒檀や竹などで作られることがあります。

キセルは同じ銘柄のタバコでもキセルに使われている素材で風味が大きく変わったりします。また、羅宇の長さによっても口当たりが変わったりもします。

長く使うことで、キセル内に成分が付着して味が変化することを楽しむ愛煙家もいるそうです。

江戸時代ではファッションやステータスシンボルとしても愛好され、時代劇でキセルを持つ人を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
なんと昔は刀を持てない農民などが護身用に極太のキセルを所持していたという話もあったりします。

長さがステータスを表していて、花魁では長いキセルを持った遊女ほど、格が高い遊女とされていました。

実は持ち方でも民が分かれていたりもしていたそうです。これの真偽は確かなものではないそうですが、これをモチーフとして歌舞伎役者は身分に沿ったキセルの持ち方をするそうですよ。

キセルの使い方


まず細かく刻まれた刻みたばこをある程度の大きさに丸めます。刻んでいるのをそのまま入れるものかと思いがちですが、実は丸めて吸っていくものなんです。

この時の注意点ですが固める時に力を入れすぎて固くしてしまうと空気が入りづらくなって燃えづらいので注意しましょう。もちろん緩すぎもダメなのでちょうどよい硬さに丸めましょう。

そして丸めた刻みたばこを火皿の中に入れ、少し遠めに火をつけます
後はゆっくりとタバコを吸っていきます。通常の紙たばことは違って、吸える量が比較的少ないので、ゆっくり吸わないと一気になくなってしまいます。

それにすぐに燃えてしまって煙だけをやたらに吸ってしまうことにもなりかねませんからね。

ちなみに連続で吸いたい場合は完全には吸いきらずに、火種を少し残しておくようにしましょう。ただし、注ぎ足しをしていくとどんどん灰が溜まるので適度に灰は捨てるように。

煙が出なくなったら手でコンコンと軽くたたいて貯まった灰を落としましょう。あまり吸いすぎるとこの灰が口の中に入ってきたりもするので気を付けてくださいね。

よく映像や漫画などでカンッとテーブルや灰皿などに叩きつけて灰を落とすシーンがあったりもしますが、あのやり方をしてしまうとキセル破損の原因になる可能性が高いのでお気を付けください。

最近のキセルだと市販の紙タバコを分解して使用する方法もある。メンソールやフレーバーなどがついているタバコだと、管内に残留物が残りやすくキセルを痛めやすいというデメリットもあるが。
ただ、残留物が残るおかげで風味が変わるので、それを楽しむという楽しみ方もある。

使用後はしっかりとしたメンテナンスをすることがキセルの寿命を延ばす方法なのでしっかりとお手入れは欠かさずに。専用の掃除具や、それがなければティッシュで作ったコヨリでもいいので、管の中のヤニを取ってあげましょう。

ぬるま湯などに浸けて汚れを浮かせて掃除するという方法もあるので簡単な方法で掃除はしっかりしておきます。

キセル選びのコツ

キセルの長さによって味や手入れの簡単さが変わるので要注意!

短ければ短いほど直に味が直接くるので強い味に、長ければ長いほどフィルターのように味がマイルドになるので、軽めのものがいい方は長めのキセルを買うようにしましょう。逆もまた然りです。

もちろんですが、キセルが長ければ長いほど、お手入れは面倒になるので、注意しましょう。

初心者におすすめしたいキセル

ここからは初心者におすすめしたいキセルをいくつかご紹介します。

柘製作所/小粋

古き良きを目指した昔ながらのキセル。
カラーはクローム・ゴールド・ブラック・レッドから選べます。加えて竹仕様のものも販売されていますよ。
お手入れは少し難しいですが、それもまた味のあるものとして楽しんでいただけます。

フカシロ/キセル

キセル中級者向けの延べタイプの真鍮キセル。
延べキセルだからこその耐久性があるので長く使っていられます。
サイズが小さいので味も濃く感じられます。この点も吸う調整ができるようになった中級者向けだといえるゆえんですね。
解体できるものではないので、メンテナンスは定期的に行いましょう。

マイセン/ファインパイプ

煙管を分解できてお手入れも便利な煙管。
刻みたばこ以外にも市販のタバコも差し込んで据えてしまう優れもの。
手で持つよりも最後まで据えるのでちょっとした節約にもなりますし、
カラーも12色から選べるので自分好みのものをきっと見つけられますよ。

フカシロ謹製/羅宇煙管

真鍮ブラックニッケル仕上げ上品なキセル。
ほど良い長さで煙が熱くなりにくく吸い方のコントロールがしやすい。
形状が六角形のため、転がりにくい点も評価が高いです。

まとめ

禁煙が加速する世の中になってはいるものの、タバコは今も愛される嗜好品です。
特に趣味性の高いキセルはタバコの中でも特に嗜好品と称されるものです。

タバコを趣味としてこれからも吸っていたいという方は、普通のタバコとは差別化をする意味でもキセルデビューしてみるのもひとつの手ですよ!