爬虫類飼育者がおすすめする癒し系爬虫類3選!

癒しが欲しいとき、家に帰ったとき何となく寂しくなったとき、ふとペット欲しいな~ってなることありますよね。

でも少し考えてみると……

・家に帰る時間がバラバラ
・毎日散歩とかちょっと無理かも
・病気とかになっても会社休めないし
・そもそも犬or猫アレルギーで無理
・ペット可の家じゃないから吠えると怒られる……

等々いろんな原因で飼えない…となっている人、多いのではないでしょうか。
僕も猫アレルギーと部屋の狭さで購入を諦めた一人です。

しかし!上の問題を全部クリアしちゃうペットがいるんです!
それが爬虫類!(少し無理やりですが)

ということで今回は爬虫類を知らない人でも飼いやすいヤモリに絞っておすすめの種類や爬虫類の魅力をご紹介します。

爬虫類の魅力

その1 大人しくてゆったりした動き

爬虫類って蛇とかトカゲとかなんだか噛みつきそうな印象がある方が多いかもしれません。
実際、気性が荒い等の理由であまりおすすめできない種類もいますが、ペットとして流通しているような人の手で繁殖された個体はおとなしいことがほとんど。
僕も飼育している個体や、イベントなどで触れ合った個体に噛まれたことはありません!
また、鳴いたりしないので就寝時に音が気にならないのも魅力です。

しかし人と同じように個体ごとに臆病な子やご飯の時間に興奮してしまう子等様々なので初めての方はショップの店員さんと個体を選ぶことがおすすめです。

その2 手間がかからず丈夫

犬や猫のような哺乳類独特の臭いがしない上に定期的に脱皮をするので洗ったりしなくてもOKなのが特徴です。
毛が無いのでアレルギー体質の方にも安心です。
(もちろんフンや食べ残しなどはニオイがしますので取り換えてあげてくださいね。)
レオパードゲッコーなど一部の種類は決まった場所にフンをするので取り換えもしやすく衛生的。
生体によってはサルモネラ菌を持っているので、触れ合った後は手洗いをしましょう。
平均寿命が長い種類が多く、なりやすい病気も限られているので予防がしやすいこともポイントです。
アダルト個体になると餌の回数が減るので、世話もしやすくなりますよ。

  • カルシウム不足のクル病と湿度不足による脱皮不全(脱皮ができなくて炎症を起こしてしまうこと)には気を付けましょう。

その3 お財布に優しい

生体のモルフ(色の種類)がレアでなければ生体そのものの価格や、飼育環境を構築するのにかかる費用は犬や猫に比べて圧倒的に低いです。
もちろん生体の成長に合わせてケージの広さや床材を変えたり、温度管理の電気代などの出費はかかりますが一人暮らしの社会人の僕でも出費が痛いなと感じたことがありません。
個体が増えたりイグアナなどの大型爬虫類となると別ですが、小型爬虫類数匹なら問題無く飼育できます。

その4 見ていて楽しい

普段ノロノロ動いているのに、餌の時だけとっても早かったり、外に出たいときにアピールしてきたり、何を考えてるのかわからない表情は見ていて飽きません。
同じ種類の生き物でも、個体によって性格は様々で飼育していて楽しくなります。
目にも鮮やかな柄や色を持つ生体も多いです。
懐くことはありませんが、多くを語らないミステリアスなところも魅力の一つですね。

次は爬虫類初心者におすすめのヤモリの紹介です。

爬虫類界のアイドル、レオパードゲッコー


飼育難易度★☆☆

適正温度・湿度 平均的な寿命
コウロギやミルワームなどの生餌、人工フード、ピンクマウス 25℃~30℃前後 50%~60%前後 10年前後

通称レオパと呼ばれており、豹のような柄から和名はヒョウモントカゲモドキと呼ばれています。
新垣結衣さんも飼っていることで有名で爬虫類ブームの火付け約と呼ばれている程です。
人に慣れやすく、まぶたがあるので表情が豊か、丈夫で長生きなところからペットとして大人気です。

↓爬虫類について詳しい説明をするユーチューバーまっすーさん↓

↓僕が飼育しているレオパさん↓

触り心地はひんやりもちもちしています。

豊富なカラーバリエーション

レオパは見た目の種類(モルフ)が豊富なのも魅力の一つ
ダルメシアンのような柄や綺麗なオレンジ色の種類等様々です。
目の色も種類が豊富で恐竜っぽい顔の個体や黒くつぶらな目で可愛らしい顔の個体など好みの顔を選んでください!

ノーマルアイ・ノーマル(ハイイエロー)

悪そうな顔がやんちゃでカッコいいですね!ハイイエローという種類です。ヒョウ柄っぽいですね!

フルアイ・アルビノリューシ

つぶらな目が可愛い!真っ白なアルビノリューシという種類です。
アルビノアイ・トレンパーアルビノ

細かな赤い線と猫のような目がドラゴンっぽいですよね。黒い色素がないトレンパーアルビノと言う種類です。よく見ると薄い茶色の斑点があります。

目や体色の種類(モルフ)は数え切れない程あります。

レオパ―ドゲッコーの飼育方法

  • 生体が入るケージ
  • 隠れる為のウェットシェルター
  • キッチンペーパーや砂などの床材
  • 爬虫類用のパネルヒーター
  • 視認する為の湿温度計

以上を揃えれば飼育環境を作ることが可能です。

しかし爬虫類を飼育する場合は温度勾配を付けなければいけません。

温度勾配とは
爬虫類は人間のように熱を作ることができないので、温度調節ができるように暖かい場所と涼しい場所を作ってあげる必要があります。
これを温度勾配を付けると言います。
その為パネルヒーターはケージの半分から三分の一にして全体にひかないようにするなど、ケージ内で温度のメリハリを付けましょう。

レオパの飼育におすすめのアイテム

ジェックス グラステラリウム3030

観音開きになるので、生体に怖がられずに触れ合うことができる上に、ヒーター類を取り付けるパーツがあるので便利です。
レオパやニシアフならアダルトになるまでこれ一つで育てられます。

スドー ウェットシェルター M

隠れ家になるだけでなく、上に水をためることができるので湿度維持にも役立ちます。
カビができやすいので定期的に洗って乾かしましょう。湿度と隠れ家が必要な爬虫類全てに使えます。

ジェックス レオパブレンドフード

人工フードの中で食べてくれる可能性が一番高いと筆者が感じる商品です。
水やぬるま湯でふやかすだけなので使いやすいフードです。

つぶらな目にむちっとした魅力!ニシアフリカトカゲモドキ(ファットテールゲッコー)


飼育難易度★★☆

適正温度・湿度 平均的な寿命
コウロギやミルワームなどの生餌、人工フード、ピンクマウス 28℃~30℃前後 60%~70%前後 10年前後

レオパードゲッコーと同じくトカゲモドキの仲間なのですが、レオパードゲッコーより少しむちむちした体形とクリっとした目を持つのがニシアフリカトカゲモドキです。
色は暗い茶色のような色からキャラメルのような色までレオパ程のカラーはありませんが渋い色合いが好きな方にもおすすめです。
レオパ―ドゲッコーが湿度50%程度でOKなところ、ニシアフは60%~70%程度必須なので湿度の管理が少しシビアになります。
もちもちしっとりした質感は大福のようでまさにゆるふわ系爬虫類。

引用元:エキゾチックサプライ

ニシアフの飼育方法

基本的にレオパードゲッコーと同じなのですが冬や春は湿度が保ちにくいのでこまめに霧吹きが必要になります。
ホームセンターで小さなレンガを購入し湿度維持にレイアウトするのもおすすめです。
適正温度が少し高めなので、ホームセンターなどにあるスタイロフォームで保温することで適正温度を保ちやすくなります。

ウェットシェルターの自作も手軽で洗浄しやすいのでおすすめです!
参考動画

ニシアフの飼育におすすめのアイテム

セフティー3 電池式噴霧器 1L 電動スプレー ノズル16cm SSD-1

適正湿度が高い生体はこまめに霧吹きをしなければいけないので何度もスプレーするとまぁまぁ疲れます。
自動霧吹き機はミストの荒さを変えられるので、生体のストレスにならない細かいミストが出せたり切り替えればそのまま水差しにも使えておすすめです。

ジェックス イージーグローサーモ

適正温度の調節ができない外出中でも温度管理がしやすくなるサーモスタットです。
他のヒーターと併用しやすい形です。

ベロアのようなふわふわ質感クレステッドゲッコー


飼育難易度☆☆

適正温度・湿度 平均的な寿命
コウロギやミルワームなどの生餌※幼体のみ、クレス用ゼリー、フルーツなど 22℃~28℃前後 60%~70%前後 15年前後

クレステッドゲッコーは別名オウカンミカドヤモリと言われているヤモリの仲間です。
先ほど紹介したトカゲモドキ目と違い、日本でもよく見かける壁に張り付いているヤモリに近くアダルトでも25㎝未満と小さめ。
ツルツルのガラスにもしっかり張り付きます。
チャームポイントはネコのような目とヤモリなのにもふもふした質感!まつげもふさふさです。
あまり人にビビらない個体が多いのでハンドリングしやすいところも飼いやすいポイント。
また、人工餌を高確率で食べてくれるので、餌の面ではレオパより楽ちんです。

クレステッドゲッコーの飼育環境

  • バークチップなどの床材
  • 高さのあるケージ
  • 遠赤外線パネルヒーター
  • 樹上性なので上り木など

木の上で住むヤモリなので、上り木が無いとストレスを強く感じてしまいます。
また、中に観葉植物を入れることでより自然な環境にできますよ。
またクレスは湿度と高温に注意しましょう。特に夏場30℃を超えた場合活動が困難になります。

クレスの飼育におすすめのアイテム

ポゴナクラブ バークチップ

ハスクチップより毛羽立たないバークチップは上り木が固定しやすくクレスの床材に最適です。

爬虫類を購入する前に注意すること

爬虫類のペットは比較的飼育しやすいですが、飼ってから後悔……なんてことが無いように以下に注意しましょう。

  1. 慣れることはあっても懐くことはない

動画などで飼い主の手の上で寝ているレオパなどが居たりしますが、大変稀です。
基本的には手にのせることや、触ることは生体にとってストレスという事だけは覚えて置いてください。
撫でようとして頭を触ろうとするとびっくりして威嚇されてしまうかもしれません。
人に慣れることはありますが、犬や猫のように懐くと形容されるようなことはありませんので、給食係の人としか認識されないのは嫌だな……という方は購入を控えたほうが良いかもしれません。

  1. 生餌で飼育する覚悟を

最近は人工フードの発展によりいろんな人工フードがあり、人工餌のみで飼育が可能と謳われていることもありますが、突然の嗜好の変化や拒食した時に対処ができるよう、虫が絶対に無理な方は購入を考えたほうがよいでしょう。

  1. 逃がしたり捨てたりしないで!


そもそもペットを購入するには必ず最後まで飼う覚悟をしなければいけないのはもちろんなのですが,
ペット向け爬虫類のほとんどが外来生物法で指定されているので、逃がしてしまうと爬虫類の飼育が日本で禁止されてしまう可能性もあります。
最後まで責任を持って飼育しましょう。

爬虫類を購入するには?

爬虫類や鳥類を取り扱うショップ

少し前まではエキゾチックアニマル専門店でしか購入できなかったのですが、最近ではホームセンターで販売されていることも多く、以前より目にすることが増えました。
しかし初めて購入する方は、アフターサービスの面や、爬虫類の知識があるので爬虫類や鳥類を取り扱っているペットショップがおすすめです。

爬虫類イベント

イメージ図

最近では爬虫類の人気があがりたくさんのイベントが開催されています。
いろんなお店が大きな公民館などを貸し切り、たくさんの生体を相場より安い価格で購入できます。
東レプや名古レプと言われるレプタイルエキスポブラックアウトというイベントが有名です。
しかし、イベントで購入するときは移動などのストレスで弱っている個体や寒い時期なら温度が低くて運搬途中で弱ってしまったりするトラブルも考えられるので、初めて購入する方や見分ける自信が無い方は店頭の方が良いかもしれません。

爬虫類カフェ、バー

爬虫類と触れ合うことができるカフェやバーがあります。その中には生体の販売も行っているところもあるので、そちらで購入することも可能です。
爬虫類を購入する前にいろんな爬虫類と触れ合う場という意味でも爬虫類カフェで触れ合うこともおすすめです。

まとめ


怖い、噛まれそうというイメージが多い爬虫類ですが実は可愛いくてとっても飼いやすい爬虫類。
ペットが欲しいけれど、忙しくて構ったりできないかも……というメンズはプラトニックな爬虫類との生活を楽しんでみては?