窓を覆うように取り付けるカーテン。
光と視線を遮るために使うもの……と思っていませんか?
もちろんそれらがカーテンの最も重要な機能なのは間違いありませんが、他にもたくさんの機能があること、ご存知でしたか?
カーテンの持つ様々な機能と、男性の部屋にピッタリなカーテンをご紹介します!
なぜカーテン? カーテンを使うメリットデメリット
カーテンと同様に光や視線を遮るインテリアとして、ブラインドがあります。
直線的なブラインドはカーテンと比べてシャープな印象を与えるため、部屋をスマートでかっこよく見せることができます。
しかしあえてカーテンをおすすめするにはもちろん、それなりの理由があるのです。
それらを、カーテンの機能を紹介しながらご説明します。
機能1:目隠し
カーテンの第一の機能として挙げられるのが、目隠しです。
夜、明かりをつけたときカーテンがなければ部屋の様子は外から丸見えです。それを防ぐための機能ですね。
レースのカーテンも、日中の目隠しとしての機能があります。特に「ミラー加工」等の名称の加工が施されたものは、独特の素材と織りで日光を反射、屈折させることで、通常のレースのカーテンよりも強い目隠し効果があります。
部屋の中から外は通常のレースのカーテンと同じくらいの見通しで、そのうえ部屋も暗くなりません。
もちろんブラインドにも目隠しは可能です。むしろブラインド(目隠し)の名前の通りそれがメインの機能です。
機能2:遮光
目隠しと似ていますが、外の光が中に入ってこないようにすることが重要です。
日中に眠りたいとき、テレビや映画を鑑賞したいときなどに必要ですね。
「遮光カーテン」というそのものずばりのカーテンがあるくらい、カーテンの得意分野です。
ブラインドだとルーバー(スラットともいう薄く細長い板)自体は完全に不透明なので光を遮りますが、それぞれに隙間があるため遮光性ではカーテンに一歩劣ります。
機能3:断熱
窓というのは(二重窓など一部を除いて)断熱性が大変低いです。具体的には冬の暖房による熱を48%も逃がしてしまいます。ほぼ半減です!
カーテンと窓の間の空気は部屋のほかの空気より動きにくいため、疑似的な断熱層になり、空調の効率低下を15%前後に抑えます。
ブラインドでも同じように空気の層はできるのですが、ブラインドの素材自体が金属であったり薄かったり、閉じた状態でも無数の隙間があったりと、布のカーテンよりも熱伝導率が良いため断熱効果は低くなります。
機能4:防音
音は空気など、間にあるものを震わせて伝わります。
布は振動を吸収し、さらに断熱のところで話した通り窓との間に空気の層を作るため、厚手のカーテンは防音の効果も期待できます。
遮光カーテンは織りの密度が高かったり表地と裏地の間に中生地が入っているため、さらに防音性も高くなります。
ブラインドもそれなりに高い遮音性が期待できます。ただし、薄い金属のルーバーをコード(ひも)で連ねたタイプのブラインドだと、風が吹くたび音がしたりします……。
機能5:風通し
断熱、防音の項で述べたように、カーテンは窓との間に空気の層を作ります。ですがそれは厚手のカーテン(ドレープ、と言います)の話です。
一般的にカーテンは、ドレープとレースを組み合わせて使いますね。
レースのカーテンであれば、日中の目隠しになりながらも風を通すため、春から秋にかけての部屋を快適にしてくれます。UVカット加工の施されたものなら、紫外線から家具やあなた自身の日焼けを防げます。
ブラインドもルーバーの角度を変えれば風を通しますが、その場合は目隠しの効果が犠牲になります。日差しも和らげてはくれないのでまぶしかったり暑かったりするかもしれません。
このように、普段あまり意識には登らないものまでカーテンには様々な機能があります。
メリットばかり挙げてきたので、「デメリットはないの?」と思われるかもしれません。
カーテンのデメリットは、特にありません。
メリットに比べて、という意味でですが、強いて挙げるなら、「開けたとき左右に束ねるためちょっと邪魔になるかもしれない」というくらいでしょうか。
机などの家具の配置によっては掃除がしにくくなったりするかもしれません。とはいえカーテンは布なので簡単に押しのけられます。本当に「無理やり挙げたならデメリットと言えなくもない」、という感じですね。
カーテンを買う時押さえておくべきポイント
カーテンを買う時に気を付けなければならないのは、まず何よりもサイズ(幅と長さ)ですね。
カーテンレールがついているならその長さをきちんと測りましょう。新築などでカーテンレールからつける場合は、窓の幅より5cm以上長いものを付け、それに合わせたカーテンを選びましょう。
長さ(高さ)については掃き出し窓(床までの窓)なら
(カーテンレールから床までの長さ)-1cm
くらいが適当です。
床につく長さにしてしまうと、断熱や遮光に関しては優れますが、開閉の都度床をこするため傷みやすく、汚れやすくなってしまいます。見た目もあまりよくありません。
腰窓(窓と床の間に壁がある窓)でも、冬場の断熱を考えるなら床(から1cm)までの長さをおすすめします。冬場の窓で冷やされた空気が下向きの冷たい気流(コールドドラフトと言います)を作るため、空気の層をなるべく広くとることでそれを抑える効果が期待できます。(余談ですが、このためベッドは窓の直下に置かないようにしましょう)
次に気を付けたいのはやはり、色ですね。
壁紙や部屋全体のインテリアの雰囲気から決めたいところです。
カーテンは面積も広く、部屋全体の印象を決める力があります。
これは次の項で例を交えながらご説明します。
遮光カーテンにするかどうかは、あなたの生活スタイル次第です。
例えば日中に睡眠をとるなら寝室は遮光カーテンにすべきですが、そうでないなら朝陽が透けて入ってくる方が爽やかに目覚められるかもしれません。
遮光には1~3の等級がありますが、3級になるとほとんど遮光でないカーテンとの差は感じられないでしょう。遮光目的なら1級をお選びください。隙間が空かないよう、サイズにも気を付けましょう。
遮光カーテンは遮音や断熱など他の機能も優れていますが、その分重いため風通しでは一歩劣ります。その点からも寝室に使うかどうかはよくご検討ください。
他にも洗面所や浴室なら撥水性のものをつかう、台所なら難燃性のものを選ぶ、など、部屋の用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
コンセプト別おすすめカーテン5選!
それではお待ちかね、部屋の用途やコンセプトに沿ったカーテンを具体的にご紹介しましょう!
ソリッドなワンルーム
窓美人 アラカルト
ブラックだと部屋が暗くなりすぎる、と感じるなら、ロイヤルブルーやビターチョコレートがいいですね。
くつろぎのワンルーム
Deconovo 1級遮光カーテン エンボス加工 竹柄
とはいえあまり際立った柄が入ったものも……というなら柄をエンボス加工で入れたものがおすすめ。
グレーのカーテンは色味の主張がないためインテリアを選びませんし、遮光カーテンでも暗さや重さを感じさせません。
ナチュラルなリビング
Wom design products 天然素材の麻100%の優しいカーテン リンネル
麻というと素朴な、ややごわついた手触りを想像するかもしれませんが、このカーテンは織りが細かいためか、わりあい優しい感触です。
色味も写真よりは淡く、グレーに近い感じなので悪目立ちしにくいですね。
UVカットやミラー効果のあるレースのカーテンをセットにして使うとよいでしょう。
和モダンの寝室
[カーテンくれない] 断熱・遮熱カーテン「静 Shizuka」完全遮光生地使用【防炎タイプ】
このカーテンは風通織り(ふうつうおり)という織りで、普通のプレーンな無地のカーテンと違って表情があるので飽きがきにくいのも良いですね。
爽やかな寝室
スミノエ 遮光カーテン シラカバ
大柄なシラカバの模様も、カーテンに表情を付け、軽やかな印象になっています。
まとめ
いつも何気なく使っているカーテンですが、意外と奥が深いものです。
部屋の印象を大きく左右する上、単純に架け替えが手間なのでなかなか手を出しにくいですが、その分効果は劇的ですので、検討してみてはいかがでしょうか。
その際はくれぐれも、サイズをお間違えの無いように! 大きな布を注文に応じて裁断する性質上、返品の効かない商品もけっこうありますからね!